製品・技術紹介

ADIヒ素除去システム メディアG2 発展途上国向け簡易ヒ素除去ユニット

発展途上国向け簡易ヒ素除去ユニット

飲料水に混入するヒ素の人体に及ぼす影響は深刻です。
発展途上国では飲料水にヒ素が含まれていることすらわからないままに、井戸水をそのまま飲んでいるところや、もしくはヒ素が混入しているとはわかっていても、なすすべがなくその水を使用せざるをえない場所が現実としてあります。対策を講じようにも、そう言った国々はインフラの整備が整っていないことも多く、ヒ素を除去するための高度なプラントを作ったとしても、それを稼働させる電力が取れない場合が多々あります。

簡易ヒ素除去ユニットは、そういった問題解決のためのシンプルなユニットです。
例えば井戸から汲んだ水をバケツからユニット上部のピットに入れるだけで、重力でフィルターを通過させ、ヒ素が除去され、処理水が出てくるしくみです。ろ材はADIの特許であるメディアG2を使用しています。電気動力を一切使用しないため、どんな場所でも使用可能です。これを一家に一台置けたなら、途上国のヒ素の問題が解決できます。

  • ヒ素濃度 0.5ppm 程度までの原水を飲料水基準(0.01ppm以下)まで処理します。
  • 上部ピットの容量は5リットルです。
  • 5リットルの水が処理されて出てくるまでの時間は5分です。
  • タンクは高さ700mm、直径150mm。
  • 例えば、原水のヒ素濃度0.3ppmを1日25リットルずつ処理した場合、2年半から3年の寿命をもち、処理水量は20000リットル以上になります。