排水管は大きく3種類の系統に分かれていますが、表のように各々で詰まりの要因が異なります。
詰まった異物が排水の流れを悪くしたり、悪臭、管の老朽化(腐食)を早める原因にもなります。
排水管の種類及び詰まりの原因物質
屋内 | 屋外 | ||
配水管の種類 | 汚水管 | 雑配水管 | 雨水配水管 |
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主な使用箇所 | トイレ系統 | 台所系統 | 屋上系統 |
浴室系統 | ベランダ系統 | ||
洗面系統 | |||
洗濯系統 | |||
詰まる原因物質 | ティッシュペーパー | 油類 | 土砂 |
紙オムツ | 髪の毛 | 枯葉・枝木 | |
煙草 | 洗剤 | 玩具 | |
その他固形物 | 洗濯物 | その他固形物 |
断面写真
パイプカメラにて撮影
通常、排水管にはトラップ(水を貯めることで排水管からの異臭を防ぐ機能)がついており、排水口からの異臭を防ぐ構造になっています。異臭がするのはこのトラップ機能に問題がある可能性があります。
排水の流れが悪くなる要因は主に「人的要因」と「物的要因」に分けられます。
「人的要因」は、流してはいけない物体(例:紙オムツ、油など)が詰まり、排水管が閉塞し流れが悪くなるというように、使用人(生活する人)の行為によって発生する問題です。一方、「物的要因」は排水設備の経年劣化(排水管の老朽化や地盤沈下による勾配不良など)で発生する問題です。「人的要因」であれば比較的軽微な作業で解消できますが、「物的要因」であれば大規模な設備改修が必要になる場合もあります。
※ 大規模修繕工事の重要項目である排水管更新・更生工事も請負っております。