産業廃棄物の処理・リサイクル

廃プラスチックの燃料化・発電

サニックスは廃プラスチックのリサイクルに取り組んでいます。

サニックスの資源循環型発電事業

地球環境規模で環境保護が求められる今、産業廃棄物の処理は深刻な社会問題になっています。また、最終処分場の能力には限界があり、廃棄物の減容化が急がれるところです。

サニックスは こうした時代の要請に応えるため、平成6年に産業廃棄物処理事業に進出。その運営過程で、プラスチックの燃焼カロリーの高さに注目し、それまで単純燃焼・埋立処分されていたプラスチックをエネルギーとして再利用する「資源循環型発電」を展開するに至りました。

全国15カ所の工場で、製造工場などから排出される廃プラスチックを加工して燃料化し、サニックスエナジー苫小牧発電所(北海道・サニックス子会社)等で、発電用燃料として使用。エネルギーとして再生しています。

廃プラスチックの回収・燃料化から発電まで
〜付加価値の高いエネルギーを供給します〜

廃プラスチックの回収・燃料化から発電まで
廃プラスチックの回収・燃料化から発電まで

サニックスの資源循環型発電で、何が実現できるのか?

廃プラスチック有効利用を推進します。
  • 化石燃料の消費が抑制できます。
  • 年間200万トン程度のプラスチックを発電用燃料として使用した場合、年間240万トン程度の石炭の使用(輸入)が抑えられる計算になります。
  • 燃焼時のCO2(二酸化炭素)排出量が、石炭と比較して15~20%程度削減できます。
  • 最終処分場の残余年数を延ばすことができます。

サニックスの廃プラスチック リサイクル・資源循環型発電設備

サニックスの廃プラスチックリサイクル処理施設(資源開発工場)
充実した設備で、より安全、より確実に。
サニックスが誇る日本最大級の
廃プラスチックリサイクル処理施設

当社では快適な社会環境の創造を目指して、より安全性の高い産業廃棄物処理を行っています。廃プラスチックの貯留や処理は、すべて建物内で行い、廃棄物の飛散、流出および騒音を防止しています。また、持ち込まれる廃棄物の分析および検査など、厳重な管理体制のもとで廃プラスチック処理に取り組んでいます。

廃プラスチックリサイクル処理施設
  • 最大処理能力300t/日の大型プラント
    最大処理能力300t/日の大型プラント

    サニックスの廃プラスチック処理施設は、1日に最大300トンの処理能力があります。大型の破砕機を備えており、効率的な廃プラスチックリサイクル処理を行っています。

  • 硬質・軟質の専用破砕機を設置
    硬質・軟質の専用破砕機を設置

    処理施設に搬送された廃プラスチック類は、分別・破砕された後、プラスチックの性状により各種処理ラインに運ばれます。

  • 全てのプラスチック類を処理可能
    各種プラスチック類を処理可能

    様々なプラスチック類を処理できるため、排出事業者から発生する廃プラスチック類を一括して回収することが可能です。

資源循環型発電施設

サニックスエナジー苫小牧発電所

所在地 北海道苫小牧市字弁天504-4
発電出力 74,000kW
(一般世帯の約2万4千世帯をカバーする電力量に相当)
運営 株式会社サニックスエナジー
(株式会社サニックス連結子会社)
会社概要はこちら
プラスチックをエネルギーとして再生。
世界でも類をみない
プラスチック燃料専焼の火力発電所

サニックスで燃料化したプラスチックを発電施設のエネルギーとして利用する「資源循環型発電システム」を展開しています(サニックスエナジー苫小牧発電所)。
石炭と比べて発熱量が高く、CO2排出量や焼却灰発生が少ないなど、環境負荷も少なく、付加価値が高いエネルギーを供給します。

独自の管理システムで、
万全な環境対策を実現しています。

ダイオキシン等の有害物質を発生させないために、燃料となるプラスチックについては、品質基準を設け、厳しいチェックを行っています。

廃プラスチックリサイクル・資源循環型発電の流れ

1. 廃プラスチックの回収・燃料化(サニックス 資源開発工場)

※北海道におけるプラスチック処理は、子会社である株式会社北海道サニックス環境で行っています。

廃プラスチックを回収・運搬

資源化に適する廃プラスチックを回収し、資源開発工場へ運びます。

● 廃プラスチックの種類

  • 硬質(パイプ・ロール状のシート・パレット箱等)
  • 軟質(ビニールシート・プレコンバック・フィルム等)
廃プラスチックを回収・運搬
廃プラスチックの破砕・圧縮・梱包

回収した廃プラスチックを確認、資源開発工場にて150mm以下に破砕、圧縮・梱包(燃料化)します。

  • 資源開発工場にて破砕

    回収した廃プラスチックを確認。150mm以下に破砕します。

  • 圧縮・梱包・ラッピング

    破砕したプラスチックを圧縮・梱包し、ラッピングします。

廃プラスチックの破砕・圧縮・一時保管
運搬・一時保管
  • 廃プラスチックの破砕・圧縮・一時保管

    ストックヤードへ燃料を運搬

    プラスチック燃料を燃料保管ヤードへ運びます。

  • 発電所にて整粒加工

    燃料保管ヤードへ一時保管

    運搬された廃プラスチックを一時保管します。

2. プラスチックリサイクル燃料による発電(サニックスエナジー苫小牧発電所)

※苫小牧発電所以外に、製紙会社へも燃料を供給しています。

発電

サニックスエナジー苫小牧発電所にて、30mm以下に再破砕、その後、ボイラーに投入し、発生した高温高圧の蒸気で、蒸気タービンを回転させ、発電します。

  • 廃プラスチックの破砕・圧縮・一時保管

    発電所にて整粒加工

    30mm程度に整粒加工し、発電用の燃料になります。

  • 発電所にて整粒加工

    エネルギーを生成

    ボイラーに投入し、発生した高温蒸気タービンを回転させ発電します。

廃プラスチックの破砕・圧縮・一時保管
送電

プラスチック燃料1kgが、電球(60W)1個を40時間点灯させる電気になります。

送電イメージ

廃プラスチック処理の現状

地球環境保全への関心が高まるなか、ダイオキシンの発生や埋立処分場残余年数の問題などで、廃プラスチック問題がクローズアップされ、行政はもちろんのこと各種民間企業にも、廃プラスチック処理に対する具体的な取り組みが求められています。

廃プラ総排出量
(万トン)
有効利用量
(万トン)
有効利用率
(%)
2000年 997 461 46
2005年 1,006 582 58
2010年 945 723 77
2015年 879 701 80
2017年 863 710 82
2018年 861 720 84
2019年 850 726 85
2020年 822 710 86
2021年 824 718 87
2022年 823 717 87

2000年度には46%だった全国の廃プラスチックの有効利用率は、上記のとおり、着実に向上しています(一般社団法人プラスチック循環利用協会『2022年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況』より)。なお、2015年以降のデータは、2020年度に見直された最新のデータを基に再計算されており、過去に公表された数値から変わっている場合があります。

CM(自治体広告)
廃プラスチックの燃料化・発電
「資源循環型発電」

(廃プラスチックの資源循環型発電)

CM放送エリア:宮城県仙台市青葉区、茨城県水戸市、栃木県宇都宮市、新潟市中央区、群馬県太田市、千葉県木更津市

廃プラスチックの処理・リサイクル/有機廃液の処理に関するお問い合わせ