製品・技術紹介

給水管電気防食システム ラスカット

ラスカット

給水管をサビから守り、快適な水環境をつくる
電気防食システム  『ラスカット』


金属が水と接する環境では、金属の表面は陽極部と陰極部に分かれ、両極間に電気が流れて、腐食が進行します。『ラスカット』は、この原理を逆手に取り反対方向に電気を流して腐食を止めます。

ラスカットの特徴

  • 国土交通省所管の(財)建築保全センターより、技術審査証明を取得した信頼性の高い工法です。
  • 異種金属腐食にも対応。腐食の進行を抑制し、給水管の寿命を延ばします。(注1)
  • 製品・性能ともに10年間の保証付きで安心です。(注2)
  • 電気代が一戸あたり1ヶ月わずか2.5円程度と、たいへん経済的です。(注3)
  • 配管取替え工事に比べて廃棄物が少なく、環境にやさしい工法です。

(注1)対象管種は、水配管用亜鉛めっき鋼管、配管用炭素鋼鋼管、水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管、水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管。
(注2)弊社が定める設置条件を満たした場合に限ります。
(注3)一戸あたりの最大消費電力を1.2kWh/年、電気料金を25円/kWhとした場合の試算値。

マンション・住宅の給水管の現状

住宅・マンションに使われている給水管の材質は年々向上しています。しかし、内面を樹脂でコーティングし、腐食に強いとされるライニング鋼管でも接続(ネジ)部分から腐食が発生して、さらに腐食が進行すると、『赤水』や『漏水』を引き起こすことがあります。

給水管の腐食が進み、実際に配管の取替え工事を行うことになると、配管がむき出しになることでマンション・住宅の美観を損なったり、コスト面では大きな負担が生じます。

ライニング網管の腐食剤

赤水被害の例

露出配管の例(浴室)

露出配管の例(玄関・廊下)

ラスカットの防食のしくみ

金属が水と接する環境では、金属の表面は、陽極部と陰極部に分かれます。その結果、両極間に電気が流れ(腐食電流)、腐食が進行します(図1)。

「ラスカット」は、この原理を逆手に取り、反対方向に電気を流して腐食を止めます。(図2)

電気防食を施された配管内面は、腐食域から不活性域に移るため腐食が進行しません。
電極から15mまで防食効果があることが確認されています。

ラスカットの工事概要

取付工事にあたっては、専門的な知識・技能を有した技術者が十分な調査の後、機器の最適な配置を決定し、施工にあたります。また、配管更新や更生工事に比べて、騒音などの居住者への負担や廃棄物の少ない工事です。

電極ユニット施工前

電極ユニット施工後

制御ユニット

ラスカットの仕様

制御ユニット

構成 仕様
制御ユニット 型式 1ch、2ch、5ch
入力 AC100V
出力 無負荷時DC20V±1V
ヒューズ 250V×500mAφ5.2×20L
ハウジング ガラス繊維強化PBT
電極ユニット 型式 20A~200A
フランジ 特殊グレード水道用PE樹脂
電極 白金被覆チタン線

電極ユニット

型式 フランジ(mm) ボルト穴
外径(D) 厚さ(t) 数(個) 径(mm)
20A 100 13 4 15
50A 155 13 4 19
80A 185 19 8 19
100A 210 30 8 19
125A 250 30 8 23
150A 280 30 8 23
200A 330 30 12 23

注意事項

  1. 配管の腐食が著しい場合、施工対象外または配管の一部更新が必要となることがあります。
  2. 防食達成期間は、管径や管種、錆の状態、水質などにより一様ではなく、3~18ヶ月の幅があります。
  3. 以下の場合は、保証対象外となります。
  • 給湯管の腐食
  • 給水管の外部からの腐食などに起因する不具合や異常。
  • 汚濁水の流入など本システムの上流の水質変化に伴う水質の悪化または異常。
  • 水道メータの取替えやリフォーム工事など他の工事に起因する不具合や故障。
  • 人または動物による外的衝撃や損傷(断線など)に起因する故障や不具合。
  • 不当な修理や改造に起因する故障や不具合。
  • 天災、人災による直接的、間接的被害による故障や不具合。
  • 故意、過失または乱用などにより、電極への通電がなされていないことから生じる不具合や異常。
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