ノロウイルスによる食中毒を予防しよう!

ノロウイルスが流行する季節。
ノロウイルスによる食中毒は毎年12月頃から増加する傾向があります。
忙しくなる年末年始で人との集まりも多くなる時期、衛生管理の意識を高めて、発生を予防しましょう。
ノロウイルス感染症とは・・・
ノロウイルスを病原体とする感染症です。
主な感染経路は病原体に汚染された食品の摂取による経口感染であり、嘔吐や下痢などの胃腸炎症状を引き起こします。
ノロウイルス食中毒はなぜ冬に増加するのか?
- 低温、乾燥に強い
冬の環境下で長期間生き残る
乾燥した空気中ではウイルスが飛散しやすくなる - ヒトの免疫力の低下
粘膜が乾燥し、ウイルスを防御する粘膜の機能が弱まる
- 二枚貝の旬
ノロウイルスの主な感染源の一つである牡蠣が旬になるため、
生や加熱が不十分な状態で喫食する機会が増える

下記グラフは、過去3年間のノロウイルス食中毒発生状況です。
12月から3月は増加傾向にあることがわかります。

「ノロウイルスを病因物質とする食中毒発生状況」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/03.html)を
加工して作成
ノロウイルスに関する豆知識!
1、ノロウイルスが食中毒を引き起こすのに必要なウイルス最小量は10~100個!
これは、感染力が非常に強く、わずかなウイルス量で感染する可能性があります。
2、ノロウイルス感染後のウイルス排出期間は、症状が治まったあと1週間程度。
長い場合は、1ヶ月間排出する場合もあります。
3、ノロウイルスが付着した場所や調理器具を消毒するために有効なものは、次亜塩素酸Na溶液!
ノロウイルスにはアルコールでの消毒効果がほとんどないため、ノロウイルスを不活化させるには、
次亜塩素酸Na溶液が有効的です。
わずかなウイルス量で感染する可能性がある、ノロウイルス。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐポイントは、
ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」の4つです。
まずは「手洗い」を徹底し、この冬を乗り切りましょう!

