Oー157による食中毒にご用心!

Oー157による食中毒発生の原因は・・・
2025年9月に、島根県の飲食店でOー157による食中毒が発生しました。
患者数は9歳以下の2人を含む70代までの計100人で、これまでに32人が入院しました。
複数の患者の便から、腸管出血性大腸菌Oー157が検出され、6人が溶血性尿毒症症候群を発症しました。
保健所の調査によると、ハンバーグの「加熱が不十分だった」ことが原因と見られています。
この飲食店でのハンバーグは中心まで火が通っていない状態で提供され、
喫食者が熱された鉄板に押し付けて食べるスタイルであったことが分かっています。
【腸管出血性大腸菌O-157とは】
・感染力が極めて強い
・激しい下痢や血便等の症状が出る
・牛など家畜の腸内に生息しているため、加熱不十分の食肉が主な感染源となる
【溶血性尿毒症症候群とは】
O-157などの特定の菌が作り出す毒素が原因で、
全身の小さな血管がボロボロになってしまう命に関わる重篤な合併症
食中毒予防のポイント!
【付けない!】
・手洗い・・・食事前、調理前、こまめに手洗いをする
・調理器具の使い分け・・・生肉や生魚を扱う器具と、生野菜や調理済食品を扱う器具は分ける

【増やさない!】
・適切な温度管理・・・肉や魚等は10℃以下で保管し、常温で長時間放置しない

【やっつける!】
・肉やハンバーグなどの食品は、中心部までしっかり加熱する
※目安は中心温度75℃で1分間以上の加熱

O-157は感染すると重篤化もあり得る非常に怖い菌です。
しかし、上記の通り熱に弱く中心温度75℃、1分間以上の加熱で死滅します。
食肉は中心部までしっかり火を通すことが非常に重要です。
