よくあるご質問

住宅用太陽光発電・蓄電池について、よくあるご質問をまとめました。

太陽光発電システムの仕組みに関すること
Q1-1.太陽光発電システムの特長は何ですか?
エネルギー源が尽きることがなく、効率よく電気を使えるのが太陽光発電システムです(火力発電は発電エネルギーの3分の1程度しか家庭で使えませんが、太陽光発電は屋根の上で発電した発電エネルギーの9割が家庭で使えます)。
しかも発電するときに窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO 2)などの有害物質を出しません。
なおかつ、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)部分は機械的に動作する部分がないので、他の発電システムと比べて維持管理がたやすく、燃料は不要です。
一方、発電量が天候に左右され不安定、夜は発電しない等のデメリットがあります。
Q1-2.曇りや雨の日でも発電するのですか?
晴れの日に比べて発電量は落ちますが、曇りや雨の日でも日射量に応じて発電します(曇天時で、晴天時の2分の1~10分の1、雨天時で、5分の1~20分の1程度)。
Q1-3.発電した電気を貯めておくことはできますか?
蓄電池を使えば貯めることができますが、太陽光発電自体に電気を貯める機能はありません。

Q1-4.太陽光で発電した電気を、売ることができると聞いたんですが?
太陽光で発電した電気を電力会社が買い取る制度が導入されています(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)。10kW未満の太陽光発電については、家庭内で使用した後に余った電力(余剰電力)の買取となります。

2023年度以降の買取価格は下表の通りです。
認定日時点の買取価格が適用されます(電力会社との接続契約締結が認定の条件)。
なお、国の認定を受ける必要があり、電力会社からの出力制御の要請に応じることが条件となります。出力制御についてはQ5-3参照。

【2023年度以降の買取価格(住宅用10kW未満)】                                 
買取価格(内税) 買取期間
2023年度 16円/kWh 10年
2024年度 16円/kWh

買い取りの原資は、全国すべての電力利用者で負担することとなっており、毎月の電気料金の請求に加算されています(再エネ賦課金)。2023年度の賦課金単価は、1kWh当たり1.40円です。

※資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」
買取制度

Q1-5.停電時、太陽光で発電した電気を使えるのですか?
停電の場合、パワーコンディショナ(*)の連系保護装置が作動して停止しますが、自立運転機能(連系と切り離してパワーコンディショナを運転させる機能)を使用することによって、太陽光で発電した電力を家庭内で使用することができます。サニックスの太陽光発電システムでは、停電時でも、日射量に応じて最大で1.5kW(100V)の電力が使用可能です。
停電時の自立運転機能の使い方は下記をご参照ください。
(注)ただし、供給される電力は不安定なため、生命に関わる機器は、絶対に接続しないでください。

サニックス(三洋電機OEM)(SPSM-59A-SNSPUS-30B-SN・SPUS-40B-SN・SPUS-55B-SNSPUS-27A-SN・SPUS-40A-SNSPUS-55A-SN)/SPUS-30D-SN・SPUS-40D-SN・SPUS-55D-SN
サニックス(SA-20A)/現代 (HPC-004SL)/ダイヤモンド(DPC-45A・DPC-45B)/LS産電(LSP-S006L)
オムロン( KP40H形KP40K・KP55KKP40K2・KP55K2KP55M-J4)/
山洋電気(P61B)

*パワーコンディショナ…太陽電池で発電した直流電力を、家庭内で使用可能な交流電力に変換する機器。
太陽電池モジュール(ソーラーパネル)等、システム構成機器に関すること
Q2-1.太陽電池にはどんな種類がありますか?
おおまかにはシリコン系・化合物系・有機系の3つに分類できます。最も広く用いられているのがシリコン系、最近量産され始めたのが化合物系、開発中で将来を期待されているのが有機系です。住宅用では、現在、発電量が多く安定している「シリコン系太陽電池」が主流となって活用されています。

シリコン系太陽電池には、結晶系太陽電池とアモルファス太陽電池があり、結晶系太陽電池は多結晶シリコン太陽電池と単結晶シリコン太陽電池とに分類されます。単結晶シリコン太陽電池は、太陽電池セル(*)全体がシリコン結晶になっている太陽電池で、製造に時間や費用がかかるため、大量生産は困難ですが、太陽電池の性能を表す指標の一つである「モジュール変換効率」が高いのが特長です。一方、多結晶シリコン太陽電池は、セルの中に複数の小さなシリコン結晶が入ったものです。変換効率は単結晶シリコン系太陽電池に比べ、若干落ちますが、省エネルギーかつ安価な方法で製造できます。

*太陽電池セル…太陽光を電気に変換する機能をもつ最小単位。
Q2-2.サニックスではどんな太陽電池モジュール(ソーラーパネル)を使っているのですか?
サニックスが用いる太陽電池モジュール(ソーラーパネル)は、「シリコン結晶系太陽電池」で、主に自社ブランドの製品となります。いずれも、製品の安全と品質に関する、ドイツの第三者認証機関の認定(TÜV)を取得しています。製品の詳細については、こちらでご確認ください。⇒製品ラインナップ
Q2-3.太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の変換効率とは何ですか?
モジュール変換効率とは、照射された太陽光のエネルギーのうち、何%を電力に変換できるかの数値です。太陽の光は1kW/m2のエネルギーがありますので、100%の変換効率があれば1m2で1kWの出力(エネルギー)が得られることになります。シリコン結晶系の太陽電池では、一般的に多結晶より単結晶の方が変換効率が高く、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の種類によっても特性があります。

モジュール変換効率は、モジュールの公称最大出力をモジュール面積で割って求めます。サニックスの太陽電池のモジュ一ル変換効率は16.8~20.2%(セル変換効率は18.6~22.5%)です。詳細については、こちらでご確認ください。⇒ 製品ラインナップ

*太陽電池セル…太陽光を電気に変換する機能をもつ最小単位。
Q2-4.機器の寿命はどれくらいですか?
太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の寿命は、平均して20年以上です(ただし、設置場所や設置条件等によって変わります)。パワーコンディショナは、設計寿命15年です。
Q2-5.太陽光発電システムの作動音はうるさくないですか?
パワーコンディショナが音を発しますが、日中のみの運転となりますので、日中の騒音レベルからすると、それほど大きな音ではないと考えられます。しかしながら、音に対する感覚は個人差があり、運転時の高周波音は、まれに聴覚感度が高い方にとって不快に感じる場合があります。お心当たりの方は事前にご相談ください。設置場所を考慮いたします。
設置に関すること
Q3-1.設置に適した場所はどこですか?
方位では、日射量の多い真南が最も望ましく、東寄り・西寄りになればなるほど発電量は低下します。真南の発電量を100%とした場合、真東・真西の発電量は85%程度になります。サニックスでは、原則、真東・真西より北寄りへの設置は行っておりません。
また、屋根の傾斜角度によって、発電量は変化します。真南向きの場合、屋根の傾斜角度20°~30°で発電量は最大となります。
Q3-2.設置できない家はありますか?
事前調査によって、屋根や家屋自体に太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の設置に耐える強度がない場合は、そのままでの設置はできません(先に補強が必要です)。また、塩害の恐れがある海沿いや、積雪量の多い地域についても、事前調査によって設置の可否を判断します(これ以外にも、事前調査の結果、設置できない場合があります)。
また、屋根の形や屋根材の種類によっては取り付けられない場合があります。詳しくはお問い合わせください。
Q3-3.建物は、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の重さに耐えられますか?
当社で取り扱っている太陽電池モジュール(ソーラーパネル)1枚が19.0kg~19.5㎏(型式によって差あり)ですから、4kW強(太陽電池モジュール(ソーラーパネル)12~14枚程度=型式によって異なる)のシステムの場合には、最低でも250kg前後の重さとなります。しかし、屋根全体に設置するため、荷重が分散しますので、問題ありません。ただし、屋根や家屋自体にそれに耐えうる強度があるかどうかは、事前確認が必要です。
Q3-4.屋根に太陽熱温水器が載っている場合、太陽光発電システムの設置は可能ですか?
原則、空きスペースに設置します。配線等が重なることはありませんので設置可能です。状況によって、太陽熱温水器の移設が必要となる場合は、有料で移設したうえでの設置となります。
Q3-5.設置には、どのくらいの時間がかかりますか?
標準工事は、2~3日で終了できる体制を整備しております。ただし、特殊な工事が必要な場合や電力会社による電気設備の工事には、別途、数日を要します。
Q3-6.太陽電池モジュール(ソーラーパネル)取り付けのために、瓦に穴をあけるのですか?
設置にあたっては、屋根の垂木に専用のビスで金具を取り付け、その金具に架台を固定して太陽電池モジュール(ソーラーパネル)を載せます。和瓦の場合は、いったん瓦を外して金具を取り付け、瓦を元に戻しますので、瓦に穴を開けることはありません。スレートの場合は、スレートに直接、金具を取り付けますが、適切な防水処理を施しますので、雨漏りの心配はありません。
アフターメンテナンス・保証に関すること
Q4-1.システム設置後、毎日の操作やメンテナンスは必要ですか?
太陽光発電システムは日の出とともに自動的に運転を開始し、日の入りとともに自動的に停止しますので操作は不要です。
また、埃等の汚れは雨で流れますが、こびり着くと雨では流れないような汚れ(鳥の糞や火山灰など)は、付着して部分的に光がさえぎられると発電量が低下しますので、掃除したほうがいいでしょう。ただし、お客さまご自身での屋根に上っての掃除は危険ですので、お控えいただき、当社にご相談ください。
Q4-2.保証はありますか?
「サニックス太陽光発電システム」は、10年間保証です(太陽電池モジュール(ソーラーパネル)に限り、25年間の出力保証をいたしております)。下記の場合、無償交換いたします(ただし、カラーモニターに関しては、自然災害補償の適用を除き、1年間保証となります)。

過去の保証制度とは異なりますので、すでに当社の太陽光発電システムをご利用のお客様は、お手元の保証書にて、ご確認ください。詳しくは、 こちらをご覧ください。

  • ・システム構成機器に不具合が生じた場合。
  • ・太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の出力が、設置後から10年間、公称最大出力の90%を下回った場合及び、設置後11年目から15年間、公称最大出力の80%を下回った場合。
  • ・パワーコンディショナの電力変換効率が、保証値(カタログ記載値の90%)を下回った場合。
  • ・太陽電池を据付けるための架台・取付金具の製造瑕疵により設置強度を保持できず、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の外れ・落下を生じさせた場合。 など

なお、他に盗難補償付の自然災害補償(10年間)も付帯しています。
Q4-3.アフターサービスはどうなっていますか?
住宅用の太陽光発電システム(余剰買取)については、直販(サニックスによる契約)の場合、保証期間(10年)内は、サニックス販売店舗から直接お伺いし、点検(無料)を実施いたします(ただし、販売店による契約の場合は、この限りではありません。詳しくは、担当の販売店にお問い合わせください)。
点検時以外でも、サニックス販売店舗または本社お客さま相談室へのご連絡に応じて、迅速に対応できる体制を整備しております。何なりとお申し付けください。

→メンテナンス網は こちらにてご確認ください。
国の政策等に関すること
Q5-1.国や自治体の補助金について知りたいのですが。
国の補助金制度は平成25年度で終了しました。地方自治体の補助金制度は、各自治体によって条件が様々なため、該当の自治体にお問い合わせください。

Q5-2.買取制度(売電価格など)について知りたいのですが。
太陽光で発電した電気を電力会社が買い取る制度が導入されています(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)。10kW未満の太陽光発電については、家庭内で使用した後に残った電力(余剰電力)の買取となります。

2023年度以降の買取価格は下表の通りです。
認定日時点の買取価格が適用されます(電力会社との接続契約締結が認定の条件)。
なお、国の認定を受ける必要があり、電力会社からの出力制御の要請に応じることが条件となります。出力制御についてはQ5-3参照。

【2023年度以降の買取価格(住宅用10kW未満)】                                           
買取価格(内税) 買取期間
2023年度 16円/kWh 10年
2024年度 16円/kWh

買い取りの原資は、全国すべての電力利用者で負担することとなっており、毎月の電気料金の請求に加算されています(再エネ賦課金)。2023年度の賦課金単価は、1kWh当たり1.40円です。

※資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」
買取制度

Q5-3.「出力制御」とは何ですか?
電気は、需要に対して供給が多すぎると、停電が発生するなど、安定供給に支障をきたすおそれがあります。そこで、太陽光発電を系統に接続する場合、出力制御(太陽光発電による電気の供給が需要に対して多くなりすぎると見込まれる場合、太陽光発電の売電量を抑えること)が求められます。

出力制御の条件は、系統の接続可能量の状況によって、電力会社や設備容量ごとに違いがあります。 平成27年4月以降に接続申し込みを行う50kW未満の設備については、東京・中部・関西電力管内は、出力制御の対象外、北陸・沖縄電力管内は年間360時間を上限とした時間単位の出力制御(ただし、接続可能量超過後に接続申込みをしたと認められる案件からは上限なしの出力制御)、北海道・東北・中国・四国・九州電力管内は上限なしの時間単位の出力制御が要件となります。

※参考: 太陽光発電協会による出力制御シミュレーション
経済面(費用・売電収入)等に関すること
Q6-1.どの程度の期間で元がとれますか?
サニックスでは、4kW弱のシステム設置の場合で10年前後で初期投資を回収できる価格設定を行っています(直販の場合/一定条件に基づくシミュレーションによる)。
しかし、実使用時の発電量は、実際の日射、地域、屋根の形状や勾配、設置場所の周辺環境などの条件により大きく変動しますし、生活パターンによって、余剰電力(売電量)にも差が出ます。上記の期間での回収を保証するものではありませんのでご了承ください。
なお、調査・お見積り・シミュレーションは、無料で承っております。お気軽にご相談ください。
Q6-2.売電収入は、どのように受け取れるのですか?
売電金は、電力受給契約を締結した電力会社(小売電気事業者)より支払われます。
一般的に、大手電力会社(東京電力等)の場合は電気代の支払いが月の中旬、大手電力会社からの売電金振り込みは月末となっています(売電金額が電気代から差し引かれることはなく、買電と売電とが個別に扱われます)。
Q6-3.ローンでの支払いはできますか?
サニックスでは、提携ローンをご用意しております。各種要件がございますので、詳しくはご相談ください(審査の結果、ご利用できない場合もございます)。
Q6-4.売電収入の確定申告は必要ですか?
売電収入を含む雑所得の合計が、年間20万円を超える場合は必要になります。
詳細は税務署にご確認ください。
蓄電池に関すること
Q7-1.屋内に設置できますか。
蓄電池ユニットの種類によって、屋外設置用、屋内設置用があります。

Q7-2.蓄電池には、どんな種類がありますか。
鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などがあります。それぞれ、大きさや、コスト、容量、寿命などに特徴があります。当社で取り扱っている蓄電システムは、リチウムイオン蓄電池です。
Q7-3.使用済みの蓄電池は、どのように破棄したらいいですか。
蓄電池の廃棄については、「資源の有効な利用の促進に関する法律」(資源有効利用促進法)に基づき、回収・リサイクルが義務づけられています。メーカーまたは販売店にお問い合わせください(当社製品については、当社にお問い合わせください)。